• テキストサイズ

絆-キズナ- ポケモン夢小説

第28章 兄への想い、妹の願い






「ツグミ…」


再び泣き崩れた私を見てNは優しく頭を撫でました


「私のせいで…お兄様をここまで追い詰めてしまった…ごめんなさい…お兄様っ……」


「「「「「「!?」」」」」」



「ツグミ…貴女のせいではありません。どうか自分を責めないでください!」


「此処に貴女を責めている人は居ませんよ。だから…泣くのはお止めなさい」


「ヘレナ…バーベナ…」


だけど…私がお兄様を置いてプラズマ団を去ったのは事実

お兄様がそのことで…怒って…



「あの…ツグミさん」


「はい…?」


キョウヘイが私に声掛けました


「なんで…こんなに酷いことされたのにお兄さんを責めないんですか?散々利用して…Nさんと離ればなれなるきっかけを作ったりしたのに」


「………」



私には…お兄様を責める資格はない…


「お兄様は…可哀想な方なのです……お父様達を突然事故で失い、引き取った義両親にも…愛されなかった所か…自由をうばわれていた」


「でもそれは…ツグミさんも、同じでしょう?」


「私には…共に痛みを分かち合い、励まし合うポケモン達が…トモダチが居ましたから」


「ツグミ…」


Nは黙って私の手を握りました。


「私…お兄様と再会した時嬉しかった。あの方は、私の血の繋がった…たった一人の兄です。どんな事情があっても、大切な…兄妹ですから…私はもう…家族を失うのは二度と嫌なんです…!」


泣きながらそう伝える私に、皆さん何も言わなくなりました







/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp