第27章 傷つけられた心
~ N side~
ずっと…うなされているツグミ
ボクは何もできなくて心苦しかった
ルカリオ『ツグミ…起きないですね』
エモンガ『早く目を覚ましてよツグミ~!ツグミが苦しむなんてイヤ!』
ツグミのトモダチ、エモンガとルカリオもずっとツグミの傍を離れない
「ごめんね…キミ達も苦しかったのにこんなことになって」
『Nのせいではありません!悪いのは…ツグミを操ったレインです!』
『そうよ!アイツのせいでツグミが豹変して傷ついたんだわ!』
レイン…
彼は何故あそこまでしてツグミを利用したりするんだ…!
それに…プラズマ団…ゲーチスに手を貸して…なにが目的なんだ?
「うぅ……」
「ツグミ…」
やっと会えたのに…やっと大切なキミを…取り戻せたのに
「早く目を覚まして…キミは何も悪くない。苦しむことなんてないんだ…!」
そう言ってツグミの頬を優しく撫でる
「ツグミ…愛してる…!だからボクを……一人にしないでくれ!」
「……………………え………………………ぬ………………………」
「!?」
ツグミの水色の瞳が
ゆっくり開いた
~N side end~