第22章 氷の世界
~ツグミside~
お兄様に連れられて
今、プラズマ団の強力な力の源となっているポケモン…キュレムの所に来ました
キュレムは狭い所に閉じ込められていて、声は悲しく泣いていました
それを見て…何故か心が痛くなる
ポケモンは…人間が利用するものなのに…
何故かそう考えると心が悲しくなる
そしてもう一つ
夢の中で…私の人生を滅茶苦茶にした男…Nが出てきました
「ツグミ…愛してる。だからボクを…拒絶しないで。」
そう…言ってました
Nのこと…憎いはずなのに
なんで彼の悲しい顔とあの言葉が頭から離れないの?
それに私は
人間が大嫌いだったのに
何故彼を愛してしまったの?
考えても今の私には必要のないことなのに
なぜか頭に思い浮かべてしまうのです
どうして?
どうして!?