第22章 氷の世界
~レインside~
「なんであの裏切り女が!?」
「あのお嬢様面がムカつくんだよ!」
ツグミの登場に戸惑う団員達
まあ無理もない。二年前に突然やってきて姫になった女
その後オレ達を裏切って何処かに消えたんだからな。ツグミを憎んでる奴は殆どだろう
「お兄様…私ここにいてもいいの?皆さんの目…怖い」
「気にするな。ツグミはオレの言うことを聞いていれば誰も苛めてこない…
それとも、Nの所に戻るか?」
オレがそう言うとツグミは青ざめた顔で首を横に振った
「嫌です!あの人は私をだぶらかして人生を滅茶苦茶にされました!Nなんかと一緒にいたくない!」
いい気味だ。
早く来いよN…ツグミとあのポケモンを使って沢山復讐してやるぜ?
「ならもう不安がるな。それよりも昨日話したキュレム見せてやるよ。」
「は…はい」
ツグミはもうオレしか信じない
Nへの気持ちは憎しみだけしかない…
そう、思っていた…