第14章 白と黒(前編)
女神達の部屋を後にし、オレは部屋に全部入った
ボールをくれたり…ポケモンを道具として見てるのにそのポケモンが懐いたり…
こいつらは本当にポケモンの解放を求めているのか…
「あ…」
「お前か…」
3階の最後の部屋にはツグミの兄貴が一人でいた
フードを外していて、素顔がはっきり見えていた
「お前、N様を止めるのか?」
「ああ!オレはポケモンの解放なんて許さない!」
そう言うとツグミの兄貴は眉間にしわを寄せた
…やっぱりコイツの瞳……怖い…
「まぁいいさ。N様はチャンピオンより強いことを証明された。お前なんかに負けるわけない」
…相変わらず口悪いな
「お前は…なんで妹と一緒にプラズマ団にいるんだ?ポケモンを解放したいのか?」
そう言うとツグミの兄貴は声が低くなった
「…オレはオレ自身のために動いてるだけだ。人やポケモンの為に手を貸したことはない」
「?どういうことだ?じゃあツグミは…」
「アイツは本気でポケモンの解放を求めてる。偶然にもN様と同じでポケモンの言葉がわかるからな。だからゲーチスに目をつけられた……アイツにとっては不幸なことに……」
「?」
最後の方は小さくてよく聞こえなかった