第12章 純粋な想い
私がそう言うとNはハァ…っとため息をしました
「ツグミっていつもそう…他人の事ばかり考えて自分の事をあまり気にしない。」
「ごめんなさい…」
「隠し事はしないでってあの時約束したのに」
あの時…
※※※※※
ヒウンシティが伯母さんと住んでいた街だと言わなかったことで怒られました
「もう何か隠さないで」
って言われました…
※※※※※※
でもNに心配かけるのが嫌でどうしても言えなくなってしまいました…
「お約束守れなくて…ごめんなさい」
申し訳ないです…
そう言うとNは私の手を痛いほど掴みました
「今度黙ったら…お仕置きするよ?」
「は…はい」
N…怖いです。
でも悪いのは私…反省しなければなりません
「さて……この薬と水飲んで?ダークトリニティから貰ってきた」
「っ…」
Nの手にある薬…
多分、今の私はものすごく嫌な顔をしているでしょう。
理由は簡単。
薬は、猛烈に苦手なのです……
何度苦く辛い経験をしたことか…↓
なかなか薬を受け取ろうとしない私の事情を察したのか、Nはさらっと言い当ます。
「…もしかして、薬苦手?」
「………」
私は無言で頷きました