第3章 馴れ初め
「えっでも迷惑じゃ…」
「ぜーんぜん!もちろん君が良ければだけど!あ、安心して!僕は女の子が嫌がるような変なことしたりもしないよ!これでも神様だからね!嫌がらなければ別だけどね〜」
彼女は少し呆れたようにふっと微笑むとそうですね…と悩んでいる。
「……うさぎさんももふもふ仕放題」
「うっ…」
もう一押し
「僕特製の美味しくて美容にいい健康にもいい漢方とかも教えちゃう。」
「うう……お願いしま…す……」
やった!勝った!
思わず両手を取る。この頃はまだ普通に触れたのにね。
「極楽満月へようこそ!そういえば名前、まだ聞いてなかったね?君の名前は?」
「高澤さゆです…よろしくお願いします…」
軽い提案。ダメ元だったが住み込みで働く事を承諾してくれて浮かれた。
これから女の子呼ぶときどうしようかな?
でもあくまで助手として仕事としている子だからと言えばいいか。それなら浮気じゃないよね?
もしダメだとしてもこんなかわいい子が助手なら毎日ハッピーじゃないか。
何もかも軽い気持ちだった。
まさか触れなくなるほど意識するなんて思いもしなかった。