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~スミレ色の婚約者~【黒子のバスケ☆赤司】

第16章 友情の亀裂


[美琴]




あと少しのタオルを干したら、体育館に戻ろうと、タオルを物干し竿にかける。
すると、風が吹いて、汗で絡まる髪が流れた。

私は、風が気持ちよくて、目を閉じ、風を感じた。





恥ずかしい思いを沢山したパーティーの翌日、鳳凰院香澄さんは、洛山高校へ編入されてきた。

そして、香澄さんは、征十郎さんと同じクラスになり、しかも男子バスケ部のマネージャーになった。




さっき男子バスケ部の体育館で見た2人の姿に、私の胸はざわつくけど、でも、その度に胸一杯に空気を吸い込み、空を見上げた。





パーティーの夜、ドレスを誉めてくれて、私にキスをくれた征十郎さん。
……なんか、恥ずかしいことも沢山されたけど、嫌じゃなかった。
それに、その次の朝の、2人きりの時間。



私は、この大切な思いがあれば大丈夫。

私は、一息ついて、女子バスケ部の体育館へ戻った。


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