第6章 新学期の出会い
「きゃっ!」
きゃあ?
俺たちは、体育館の入り口を見た。
すると、女子バスの部長、優希がいた。
その後ろに女子がいる。
「美琴?」
俺は、優希の後ろに隠れている彼女の名前を呼んだ。
「あ、赤司さん!」
優希の後ろから顔を出し、驚いた顔をしている。
「え?え?!ナニ?!ナニ?!」
葉山が俺と彼女を交互に見てくる。
「え?征ちゃん、あの子知ってるの?…なかなか、可愛いわね。」
実渕も、彼女を見て口角を上げた。
「どうしてここに?」
俺は、優希と美琴へ近づくと、美琴は赤い顔をしながら、小さい声で呟いた。
「あの、女子バスケット部の見学にきたんです。」
「え?」
俺は、美琴の前にいる優希を見て、説明しろと目配せする。
「赤司様、知り合いなの?
この子、今日からうちのクラスに入った、転校生よ。
友達になったから、私の部活紹介したくて、連れてきたんだけど。」
美琴は恥ずかしそうに、優希の後ろに隠れてしまう。
「美琴、遅くならないように帰るんだよ。」
そう言って、俺は練習に戻る為、体育館へ戻った。
「え?征ちゃん?いいの??」
「赤司、あの子ダレっ?!」
「練習を再開する。」
実渕と葉山の言葉を最後まで聞かず、絶対的なオーラをだして、それ以上の追求を逃れた。