第6章 新学期の出会い
~放課後~
授業も終わり、帰り支度をしていると、優希に話しかけられた。
「美琴、部活はどうするの?どこかに入る?」
「まだ、どこに入りたいとか思ってなくて。」
私は、眼鏡を押し上げながら、優希を見た。
「ねぇ、私の部。ちょっと覗いてみない?女バスなんだけど。」
「女バス?」
「女子バスケット部。見学だけでもいいから、見においでよ。」
女子バスケットと言う単語で、あっとする。
そういえば、赤司さんもバスケット部だと言っていた。
「運動はまったく出来ないんだけど…。見に行くだけでもいい?」
「いい!いいよっ!!」
優希が嬉しそうに私の背中を押す。
「よしっ!じゃあ、行こうっ!!」
何故か、嬉しそうに体育館へ私を案内してくれた。