• テキストサイズ

~スミレ色の婚約者~【黒子のバスケ☆赤司】

第5章 春の日の散歩 [後編]


[美琴]



赤司さんは、お昼御飯の時とは違い、足を崩して座った。


「足は疲れてない?」

「…えぇ。調度いい運動でした。」


頂いたお水を飲んで、彼と話をする。


「明日から、俺は部活があるので、一緒にいられないが、大丈夫?」

「えぇ、大丈夫です。昨日今日、私と一緒にいてくれて、ありがとうございました。とても楽しい時間でした。」


私は、赤司さんと空港で出会ってからのことを思いだし、笑う。
そして、ふと気になって、赤司さんに聞いてみる。


「部活は何をしているんですか?」

「バスケットだよ。」

「バスケット?私の兄もバスケットをしてるんです。じゃあ、練習は大変なんじゃないですか?」

「大変と思ったことはないかな。」


そういって、赤司さんは水を飲んだ。



「ご注文の、ブレンドコーヒーです。ごゆっくりどうぞ。」


青い小花が可愛い白地のカップに入ったコーヒーが運ばれてきた。
カップから、コーヒーのいい香りが漂ってくる。

赤司さんは優雅な指の動きで、カップを持ちコーヒーを楽しんでいる。

私は、小さい壺から砂糖を二粒取り、カップに入れる。
少しかき混ぜてから、一口コーヒーを飲んだ。


「…とっても美味しい…。」


コーヒーの香ばしくまろやかな風味に、ホッと一息つく。


赤司さんと、こうやってゆっくりした時間を楽しむのは、心地がいいと、素直に感じるのだった。


/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp