第28章 夏合宿 ③海と山でトレーニング
すると、他の子達が、浜辺ダッシュをしているチームに目を向けた。
「次あたし達、浜辺ダッシュだね。」
「今やってるチーム、キツそう…。」
「浜辺ダッシュって、結構体力持ってかれるんだよね。」
汗をぬぐいながら、先に浜辺ダッシュをしているチームを見て、レギュラー陣がウヘーーーっとだらけた。
しかし、すぐに元気になる。
「でも、それ終わったら水中スクワットだもんね!」
「海入るぞぉ!!」
「楽しみ♪」
海でのトレーニングは、1、ランニング・2、浜辺ダッシュ・3、水中スクワットの3種目。
各チーム、ローテーションで回していくことになっており、私たちのチームは、後、ダッシュとスクワットが待っていた。
「そだ!美琴も、スクワットの時、一緒に海入ろうよぉ!」
「そーだよ!浜辺にずっといると暑くて、熱射病になるよ?」
「そのウェアの下に隠した、可愛い水着、見せびらかしちゃいなさいな。」
「ふぇ?!え?!あ、あの……。」
休憩も満足にとれたのか、元気になったみんなに囲まれ困っていると、優希が苦笑しながら間に入ってくれた。
「これこれ。みんな顔がオヤジだよ?女子高生よ、大志を抱け。」
「なんだそりゃ。」
みんなで笑い合っていると、浜辺ダッシュのコーチに呼ばれ、またトレーニングが始まった。