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~スミレ色の婚約者~【黒子のバスケ☆赤司】

第21章 それぞれの想い


[美琴]



「なんであんなこと言われたのに、平気で居られるんですか?!」


怒りが収まらない水樹ちゃんに、私は苦笑してタオルを畳む。


「…香澄さん、私とどう接していいか、分からないんだと思うの。言い過ぎだったけど、本心じゃない。
葉山さん達も巻き込んじゃって…私、もう一回謝りに行ってくる。
だから、水樹ちゃんもこの話は、もうおしまいにしましょ。ね?」

「うぅ……。でも、この話、部長には言わないとダメですよ!」

「水樹ちゃん…。」


水樹ちゃんの剣幕に、どう説得したらいいか悩んでいると、優希と副部長が体育館に顔を出した。
すると、水樹ちゃんがバッと立ち上がって、優希に掛けよって行ってしまった。


「待って、水樹ちゃんっ!!」


必死に水樹ちゃんの後を追い掛けたが、運動音痴で足の遅い私は、結局止めることも出来ず、結果、激怒する優希が出来上がった。


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