第2章 写真に写る違和感
「黄瀬くん。昼休みにお願いした件なんだけど。なんか話が大きくなってきて、君のファンたち、みんなが欲しいって言ってきてるの。」
眉を下げ困った顔をしている卯月センパイに、オレはヘラっと笑いながら言った。
「あーーいいっスよ。校内の話だし。もーどーにでもしてって、感じっス。」
すると今の話を聞いていた、センパイたち
に容赦なくど突かれる。
「くっそ黄瀬ぇ!!!」
「うっせぇぞ、黄瀬!!」
「いったっ!痛いっスよっ!もう、蹴ることないじゃないっスかぁー」
「……分かった。ありがとう。……では、よろしくお願いします!」
そういって、彼女は一礼してコートから出ていった。
『……ん……?』