第16章 合宿、最後の夜 ※R18指定
[涼太]
ノックして、出てこなかったら諦めよう。
そう自分に言い聞かせて、美空っちの部屋の前へ来た。
コンッ コンッ
すると
「はーい、胡桃ちゃん?」
俺は、部屋から出てきた美空っちに驚く。
はじめて見た。
髪の毛を下ろした美空っち。
緩くウェーブがかかった、長い髪の毛が、美空っちの小さい顔をさらに小さくさせている。
それに、湯上がりなのか、仄かに頬が赤い。
薄いTシャツにパーカーを羽織って、ショートパンツから、ほっそり引き締まった足が見える。
エロい。
「え?涼太?ど、どうしたの??」
美空っちは、俺だと思わなかったのか、目を丸くして驚いている。
「あ…俺、美空っちの番号聞くの忘れてて…」
「あぁ!そうだったよね。うん、分かった。どーぞ。」
美空っちは、俺になんの警戒心もないのか、部屋のドアを開いて招きいれようとする。
「…美空っち。ごめん。その格好は反則っス。」
俺は、美空っちの身体を押して、部屋の中へ入った。
ドアを閉めて、抱き締める。
「えっ?ナニ?」
美空っちは、驚いて俺を見上げている。
「美空っち。…欲しいっス。」
呟いて、美空っちの唇を奪った。