第15章 オイシイ☆シチュエーション
[涼太]
試合中、不自然にボールがコートを割った。
そして、体育館にいる全員が、二階席を見てる。
俺は、みんなの視線の先を見て、口をあんぐり開けてしまう。
「美空っち?!」
まさかの、美空っちが壁ドンされている。胡桃サンに。
そして、森山センパイがなんだか興奮して叫んでいると、笠松センパイが、背中を蹴っ飛ばしていた。
美空っちは、そんな俺たちの視線に気づいて、胡桃サンから逃げ出し、咳払いしてこう言った。
「…続けてください。」
審判が、笛をならして、試合が続行される。