第12章 嫉妬。そして…
しばらく、胡桃ちゃんの傍について、寝てしまうのを見届けて、部屋を出た。
すると、広瀬が廊下で待っていた。
「母親か、お前は。」
「うっさい。私の部屋は?」
「ほれ、これ。」
そういって、私に鍵を放り投げた。
鍵をキャッチして、広瀬を見た。
「胡桃ちゃんの写真データの確認と、明日の打ち合わせしよ。」
そういって、廊下を歩きだす。
「…、お前、遠路遙々きたばっかなんだから、少しゆっくりしたら?」
広瀬は、私の後ろを追ってくる。
「打ち合わせしたら、ゆっくりするわよ。」
部屋の前で広瀬を待たせ、打ち合わせに必要なものを持って、廊下に出る。
広瀬と合宿場のロビーまできて、ソファに向かい合って座った。