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~ファインダーの向こう側~【黒子のバスケ☆黄瀬】

第10章 新しいカメラマン


[美空]


ポスターでカメラマンを募って、新聞部に可愛い一年生が入部した。

彼女は、私の掲載写真を見て、カメラを始めたらしい。
技術はないけど、私の卒業までに育ってくれれば、それでいい。
そう思って、彼女にお願いすることにした。

一年の胡桃ちゃん。
天パーのクリクリフェアリーカットで、色白。
細腕で、カメラケースを持たせると、フラフラするけど。
彼女には、ガッツがあって、そこを気に入った。


「美空センパイ、こうですか?」

「あ、うん、ちゃんとカチッって音がするまで、ね。」


胡桃ちゃんに、新聞部の部費で買った一眼レフへ、望遠レンズ付けさせる。
今日は練習。

彼女には、この夏、屋内部活の撮影を、お願いすることにした。

今日は、バスケ部、明日はバレー部。
今年の夏、本選出場が濃厚の部へいって、今から練習をしてもらう。

夏までに、基礎のカメラワークをマスターしてもらおうと、今から手取り足取り、指導することにした。


「胡桃ちゃん、頑張ってね。こいつにイジメられたら、俺に言うんだよ~。」


広瀬の言葉に、一睨みして、カメラの説明と、実際の撮り方をレクチャーした。


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