第5章 5人目
昔々、小さな家に一人の子供とお母さんが住んで居ました
そんなある日、お母さんが言いました
「ねえ、赤ずきん?風邪のお婆ちゃんの為にお薬を持っていってくれない?」
『まあ、仕方がないわね!このエリートの私がお婆様の所へ持って行って差し上げますわ』
「はいはいw それじゃあ、決まりね!悪い狼には気おつけてね……?けして、寄り道してはいけないよ? 」
『分かってますわ!』
赤ずきんはお母さんに手を振って
お婆ちゃんの居るお家まで歩き始めました
森は何本もの木が立っていて
迷いそうな雰囲気です
『暗くなる前に行きませんと……』
そう言って赤ずきんは走り出しました
それと同時に怪しい影が赤ずきんの後を追っていました
それは、狼だったのです
狼は赤ずきんを見つけて
食べようと考えて居たのです
「うしし、そうだ!先回りしてその子の話を聞いてみよう」
狼は近道して、赤ずきんの前に来ました
「やあ、赤ずきん
こんな所で何をしてるんだい?」
『あら、狼さんごきげんよう!今から病気のお婆様の家に行きますの』
「おやおや、それは大変だねー?」
『そうですわね……早く治って下さると良いのですが……』
「そうだ、お婆ちゃんにお見舞いのお花をあげたらどうかな?きっと喜ぶよ?」
『いえ、お母様に寄り道しては行けないと言われておりますので止めときますわ』
そう言って赤ずきんは言ってしまいました
「ちっ……釣れなかったか……まあ良いこうなったなら……
殺せばいいから……」
狼はそう言うと赤ずきんの後を追いました