第9章 プロポーズ秘話
「俺まだ何にも話してないんだけど…」
「手短にな」
「カントクたち来てんだけど…」
「本当!?」
火神の後を追い部室に向かうとリコさんたちが待っていた。
「火神君、美奈子ちゃん!!待ってたわ……あれ?赤司君!?」
「えっ!?なんでここに…」
やはりみんなは征くんの登場に驚いていた。
「結婚するんだとよ…」
「ウソ!?マジで」
「正式には大学を卒業してからだとよ…」
火神君がざっくりとリコさんたちに説明していた。
「美奈子がお世話になりました」
「いえ…美奈子ちゃんには色々と助けられました」
「合宿の飯とかな…」
なんか普通にリコさんたちと征くん話してる…
「式には俺たちよんでくれるのか?」
小金井先輩…話早すぎです。
「はい。是非とも」
征くんも征くんで話進めちゃダメだよ!!
「俺たちはこれからご両親に挨拶に行くのでこれで失礼するよ」
「お幸せに!!」
かつてはライバルどうしだった相手だったのに…感じさせない程に征くんはリコさんたちと話して別れた。