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【黒バス】赤司さん家の五つ子ちゃん【赤司夢】

第9章 プロポーズ秘話


「俺がいる理由?………決まってるさ」

征くんは一歩一歩と私に近づいた。

「美奈子、君に会いに来た」

花束からは甘い匂いが漂う。

「卒業したら、ずっと言おうと思っていたことがある」

言いたいこと?

何だろう…

「結婚しよう」

「えっ……」

今なんて…

ザワザワ…

傍聴していた周りがざわつき始めた。

「今すぐにとは言わない。正式には大学を卒業してからになるとは思うが」

征くんは私の左手の薬指にキラリと輝く指輪をはめた。

「征くん、私…」

言葉にならない位嬉しい。

ぎゅっ…

「美奈子?」

言葉では表せないので征くんに抱きついた。

「征くん…征くん…」

「美奈子…」

征くんも私の背中に腕を回した。

「おーい…ちょっといいか?」

「なんだい?火神大我。見てわかるだろ…俺たちは今忙しいんだ」

火神君が恐る恐る声を掛けてきた。

征くんは私から離れ、火神君の前にたった。

「君には色々と感謝はしているよ…美奈子のガードマンとしてよくやってくれた」

「ガードマンになった覚えないんだけど…」

「ただ……少々美奈子に近づき過ぎだ。今回は見逃すけど、次は…」

シュッ!!

「あっぶね!!」

征くんは胸ポケットからハサミを取りだし火神君に向けて突き出した。

「征くん…危ないよ」

「大丈夫だよ、彼なら避けると思っていたからね」
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