第8章 もしも一人っ子だったら
征くんまで手伝い始めたから、涼太君だけみんなの倍以上作ってるし。
もう工作じゃなくて芸術になってきてるよ。
「出来たっス!!」
「よくやったな。涼太…出来ると信じてたよ」
「わあ…スゲっ」
「涼ちんすごいね~」
「やれば出来るんスよ!!」
涼太君の周りにはたくさんクラスのみんなが集まってきた。
「ママ~見て見て!!出来たっスよ!!」
「上手ね…」
「俺が手伝ったから、上手いのは当たり前だけど」
作品を見て満足げな征くん。
征くんを行事ごとに連れていくのはしばらく控えようかな…