第8章 もしも一人っ子だったら
【火神】
つーか、赤司来るとか予想外なんだけど…
涼太は早速怒られてやがるし。
親子には見えない、信じられない。
「えー。ハサミを使うのでお父さん、お母さんと注意して使って下さい」
カントク…園長に言われた通りに説明していく。
「破ったほうが早いだろ…」
「峰ちん、スゴーイ頭いいね、たまには」
「おい、どーゆーことだよそれ」
ハサミを使えよ…
「黒子、そこのクレヨンとって欲しいのだよ」
「どうぞ」
「出来たっス!!」
「涼太、ここがずれている。やり直しだ」
やりたい放題だな…このグループは。
涼太に至っては、赤司が手伝ってるし…
なんだかんだ言ってあいつも息子には甘い所あるんじゃねぇか…
「出来たっス!!」
「ダメだ…この色は涼太に合わない」
「征くん…涼太君の好きなように」
「美奈子…クラスで一番でないと意味がないんだ」
意味わかんね…なにいってんだ?
I・HでなければWCでもないんだけど。
「涼太…君なら出来る」
「頑張るっスよ!!」
あいつ何個作る気だよ…