第7章 お祭り(五つ子)
買ったものを食べようと移動していた。
「ねぇ、涼ちんは?」
「いねぇな…」
「いませんね…」
「迷子なのだよ…」
「征くん…どうしよう」
「とりあえず、戻って探してみようか…」
私たちは迷子なった涼太君探しに行った。
しかし…
「ママーお腹空いたー!!」
「いないのだよ」
「わたあめ買ってー」
「ちょっと疲れました…」
涼太君探しは予想以上に難航していた。
「少し休もう、これ以上この子たちを連れ回すとまた迷子が出る」
「うん。そうだね…」
涼太君探しは一時中断し座れる所にきた。
「俺はここに来ている友人に声をかけてみる」
「わかった…」
征くんは一人で涼太君探しに行った。
見つかるといいけど…流石に人が多くて…
今日はお祭りの最終日で花火もあるためいつもより人が多かった。
どうしよう…見つからなかったら。
私の不安はどんどん増えていく一方だった。