第7章 お祭り(五つ子)
「わぁーい!!お祭りっス!!」
「はしゃぎすぎなのだよ」
「食うぜ!!食うぜ!!」
「わたあめ、りんご飴、チョコバナナー」
「そんなに食べるんですか?」
今日はお祭り。
五つ子たちを連れて来ていた。
もちろん五つ子は浴衣を着ている。
征くんと私は普段着。
征くん曰く五つ子は何かと問題が生じるからと言っていた。
問題が起きなければいいんだけど…
「ママーりんご飴ー」
来て早々四男のあっくんが早速りんご飴屋さんの前に立っていた。
「俺もー」
三男の大くんもあっくんの隣に立った。
「買ってもいいが計画的に考えないと花火まで持たないよ」
征くんは2人に言ったがその後ろにまた声がした。
「焼きそばっス!!あっちはたこ焼き!!」
「涼太君、パパの話を聞いてましたか?」
「聞いていないのだよ…」
長男の涼太君は焼きそばとたこ焼きの屋台を交互に見ていた。
「まるであの頃の君の分身だな…」
「ええっ!!」
まだ覚えてたの!!
恥ずかしい!!
「仕方ない…ママが食べたそうだから買ってあげるよ」
「やったー!!」
征くんは子どもたちの分と私にまで買ってくれた。
まぁたしかに、食べたかったけど…