第6章 お祭り(高校時代)
「ショウ!!」
「あっ!!ママー!!お兄ちゃんママいたよー!!」
お面やさんの前で、ショウ君のお母さんたちがショウ君を探していた。
「ママー」
「ショウ…探したのよ!!」
「ごめんなさい…」
よかった…見つかって
「ありがとうございました。なんてお礼をしたらいいか…」
「大丈夫ですよ。見つかって何よりです」
「ショウ君、もう迷子になっちゃだめだよ」
「うん!!大丈夫!!」
「本当にありがとうございました。あの子ったらいつも目を離すとどっかに行ってしまって…」
私がショウ君のお母さんと話していると、征くんはショウ君と何か話していた。
「じゃあ行こうか」
「うん」
「では、僕たちはこれで失礼します」
「バイバイ、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
「バイバイ。ショウ君」
私たちはショウ君と別れてもうすぐ始まる花火を見るために移動した。