第5章 父と五つ子のお留守番
【美奈子】
「ただいまー」
「「おかえりなさい」」
私が帰ってくると、迎えてくれたのは次男と五男だった。
「他の皆は?」
「「……………」」
私が聞くと2人は目を合わせ黙ってしまった。
とりあえずリビングに向かうと、ソファーに長男、三男と四男が座っていた。
「どうしたの?」
私が聞くと突然、長男が泣き出した。
「マ~マ!!ぉれ……わっ〇☆&▲*@ごめんなっさーい!!」
長男は途中何言ってるのか聞き取れなかったが、謝っているのは分かった。
「涼太くん…」
私は長男を抱っこしながら3人の話を聞いた。
「そう……」
話終わる頃には長男も泣き止み、落ち着きを取り戻していた。
3人が心配は征くんを怒らせてしまったのではないかだった。
前々からよく怒られていたにもかかわらず、起こってしまったのだから。
「大丈夫よ…パパは怒ってないわよ。ちょっと素直じゃない人だから。本当は凄く心配してるわよ…」
「本当っスか?」
「パパ怒ってないの~?」
「大丈夫。もし怒ってたらママに任せて」
私は五つ子をリビングに残すと征くんのいる部屋に向かった。