第5章 父と五つ子のお留守番
「あ~あ…割れちゃった」
「しーらね…」
「俺のせいっスか!?」
3人の前には割れたガラスが散らばっていた。
「お前が投げた当たって割れたんだからお前が悪いんだよ」
「そーだよ。早くパパに言ったほーがいいよー」
「…………そうスよね」
長男が部屋を出ようとドアに手をかざすと同時にドアが勝手に開いた。
「やっぱり、やらかしたか…」
「う゛…パ………パ」
「パパー割れちゃったー」
「そうみたいだね…敦」
俺は割れたガラスの前でしゃがみこんだ。
「とりあえず、この部屋は出入り禁止…………戦隊ごっこも暫く禁止だ。わかったな?」
「「「はーい」」」
3人が出ていくと俺は割れたガラスを拾い集めた。