第4章 五つ子の公園デビュー
「わーーーい!!」
私は下で待っていると、長男が滑り台から滑ってくる。
「お前ら!!早いって」
上の方からは火神くんの声がした瞬間、次男、三男、四男、遅れて五男と次々と滑ってきて下はお団子状態になっていた。
最初に着いた長男は次々にやって来た兄弟に押され滑り台から弾き出されてしまった。
「いたいっしゅよ!!もう!!ママー」
「よしよし。涼太くん、大丈夫だよ」
長男は泣きながら私にすがり付いた。
「美奈子、スマン!!大丈夫か?」
「大丈夫?じゃないわよ!!火神くん!!あんた保育士!?」
私が大丈夫と言うよりも先にリコさんが火神くんの元にやって来ていた。
「全く……滑り台はまだ早かったわね。じゃあ次、火神くんお砂場よ」
私はまだ泣いている長男を連れて、リコさんと火神くんは他の五つ子ちゃんを連れて砂場へと向かった。
砂場につくと長男はケロリと泣き止みまた遊び始めた。