第4章 五つ子の公園デビュー
「みんなー!!今日は公園に行きまーす」
私は五つ子たちを前に言った。
しかし、まだ公園を知らない五つ子ちゃんたちはキョトンとしている。
私の元に長男がやって来た。
「ママー、こーえんってなにっちゅか?」
「公園はね、みんなで遊べる所だよ」
「ママー、こーえんっておかしあるのー?」
「あっくん、公園にお菓子は無いけど、滑り台とか、お砂場とかあるよ」
「ママー!!はやくー」
「あー!!大くん、待って!!」
私は五つ子の質問責めに合っていた。
公園に着いたのは予定していた時間よりも遅くなってしまった。
「美奈子ちゃん!!こっちよ」
「リコさん!!……と、火神君!?」
公園には私の高校時代の先輩で親友の相田リコさんと同級生の火神大我くんが待っていた。
「あー!!リコたん」
「みんな、元気?」
「「「「「げんきー」」」」」
リコさんの問いかけに五つ子ちゃんたちは声を揃えて答えた。
「ママー、このひとだぁれ?」
三男は火神くんを指しながら聞いてきた。
「この人は、火神大我君よ!!今日は、皆と遊んでくれるわよ」
私の代わりにリコさんが火神くんの肩に手を置きながらいった。
「「「「「わーい!!あそぼ、あそぼ!!」」」」」
五つ子ちゃんたちは火神くんを囲いながらピョンピョンと跳ねながらねだっていた。