第3章 赤司家の日常
「寝たのか?」
「はい。皆ぐっすり夢の中ですよ」
征くんはちょうど風呂から上がってきた所で少々火照っていた。
「私も入ってこよっと」
入れ替わりに私もお風呂に向かった。
数十分後、私が上がると征くんはパソコンを開き調べものをしていた。
「征くん、何調べてるの?」
「今度の連休、休みだろ?」
「うん」
「どこか行こうと思ってね…」
「本当!?どこ行くの?」
私は征くんにパソコンの画面を見せられた。
「どこ……ここ」
見せられた画面は緑の大草原だった。
「北海道だよ。仕事の取引先の人に聞いてね…」
「北海道か……北海道と言えば、カニにジンギスカンに……」
「それ、食べる気か?」
「そりゃあ、北海道だよ!!征くん!!いつ食べるの?今でしょ!!」
「分かったから、予定に入れとくから」
「でも、楽しみだね。北海道みたいに遠出の旅行なんて久しぶりかも!!」
「ああ…あいつらが生まれてからなかなか難しかったからな」
征くんは私に雑誌を渡した。
「北海道、行きたい所選びなよ。それでセッティングするから」
「いいの!?ありがとう!!征くんー♪大好きーー!!」
私は征くんに抱きついた。