第3章 赤司家の日常
夕飯の後、五つ子ちゃんたちは征くんにお風呂に入れさせられ、ホカホカになって上がってきた。
「とおーーっ!!」
三男は私が敷いた布団にダイブした。
「大輝、そこは俺の布団なのだよ」
「良いじゃねーかよ、布団くらい」
「今日みたいにおねしょなんてされたら嫌なのだよ」
「俺だって、したくてしてるわけじゃねーよ!!今日はたまたまだ!!」
「そーッスよ!!今日はたまたまおねしょしちゃっただけッス!!」
三男につられ長男が次男に言い返した。
「涼太君も大輝君もおねしょしなければいい話ですよ」
「そーだよ、おねしょしなければ怒られないよ」
「ちぇっ!!敦もテツも真太郎の味方かよ!!」
「そうッスよ!!酷いッス!!」
長男と三男はプンプンしながら自分の布団に戻った。
「ねぇねぇ、今日って誰の番だっけ?」
四男は口を開くと皆に聞いた。
「あー、そういやあ誰だ?」
「昨日は僕でした」
「俺なのだよ…」
「えーっ!!イヤッスよ!!じゃんけんにするッスよ!!」
長男は次男を無視しじゃんけんをしようとする。
「ダメなのだよ。昨日じゃんけんで決めたのだよ!!」
もう次男の手元には私に読んでもらう絵本があった。