第3章 赤司家の日常
私は五つ子たちとリビングに戻ると征くんはテーブルに弁当箱を広げ座っていた。
「涼太、敦、これはなんだ?」
テーブルに並べられた5つのお弁当。
だが2つは野菜が残されていた。
「えーだって、野菜嫌いだしー」
「俺も野菜は嫌いっス!!」
2人は堂々と理由を述べた。
そこに、五男が口を挟んできた。
「大輝君は野菜を同じクラスの良君に食べさせてました」
「テツ…お前それ言うなよ」
「すいません、だめでしたか?」
「ダメなんかじゃないよ、テツヤ。大輝、ここにおいで」
このあと長男、三男、四男は征くんにきつーいお説教をされたのでした。
「テツ君と真ちゃんは、あっちの部屋で遊んでてね」
私は次男、五男を子ども部屋に連れていきお説教を傍聴しながら夕飯の準備を再開した。