第2章 輝いてみえて
そこにいるだれもが叫んだ。
嫌な予感とはよくあたるものだ…。
だけど監督には文句などいえない。
そんななか
「リコ…」
「嫉妬はよくないぞ!」
おぉぉぉぉいぃぃぃ!!!?
だれもが心のなかで叫んだ。
木吉せんぱいなに言っちゃってるんですか!
監督の黒い笑顔がさらに深くなった。
「鉄平……5倍がいいかしら?」
「申し訳ありませんでした。」
あっさりw
木吉せんぱいでも監督のあの笑顔には勝てないようだ。
……ちょっと違う意味の笑顔に…。
「ま、放課後楽しみにしててね☆」
(((………今日生きて帰れるかな…。)))
だれもが思った。
「……うわっ!なんかバスケ部の部室から黒い空気がっ……」
部室の外から誰かの声が聞こえる。
それくらいみんなからどんよりした空気がでている。
するとチャイムが鳴り響き、廊下が静かになりはじめた。
「さ、今日も1日がんばろー!」
そんな空気を気にもとめずこの場にあわない明るい声で監督はでていった。
その瞬間みんなはため息をついた。
僕もそのひとりだった。