第2章 輝いてみえて
「まあ、いわゆるマドンナみたいな人なんだよ!しっかしあの子はかわいいよなー…てか美人?」
めったに女の人についてしゃべらない(もともと無口だが)水戸部せんぱいが小金井せんぱいの言葉に何度も頷いた。
「なんかついこないだ転校してきてすぐ有名になったよなー。まぁ、あんだけ美人じゃな。あんなにかわいい人みたことねーよ。」
小金井せんぱいどんだけ好きなんだろう。すごい熱弁している。
だが、みんなそれにずっとうんうんと頷いている。
あの火神くんでさえも。
「おい黒子。いまちょっと失礼なこと思っただろ。」
「いいえまったく。」
なんとかポーカーフェースを保った。
「…火神も思うなんて珍しいな。もういっそのことマネージャーでもやってもらうかっ!?いやー、あんな美人さんがやったら俺ら…」
「……あぁーら。あたしじゃ不服かしらぁー。日向くんっ。」
「か、監督っっ!」
いきなりドアが開いて後ろにどす黒いオーラをはなっている監督が腕をくんで仁王立ちしていた。
みんなの背筋に悪寒がした。
嫌な予感がする……
「今日のメニュー3倍ねっ!!」
「「「「やっぱりぃぃぃぃぃ!!!!」」」」