第3章 膨らんでく想い
キュッキュッ…
体育館がたくさんの音や声で溢れかえる。
先輩や監督たちの激も飛び交う激しい練習中、それらの声を遮るように勢いよく体育館の扉が開いた。
みんな驚いて扉のほうを向くとその視線の先には
彼女がいた。
「さん!」
僕が急に声をだしたことに驚いたのかみんなの視線がさんと僕を交互にとらえる。
そして僕に気づいたのかさんはこっちにむかって小走りで近づいて来た。
「どうしたん………
!?」
僕は目をこれでもかというほど見開いた。
それはまわりのみんなも同じだった。
だって彼女が僕に抱き着いてきたから。
「ちょっさん!?」
焦ってしどろもどろしていると彼女はすっと顔をあげ
顔を
僕に近づけて………
「っ!さん!!!」
ガバッ
目の前にはいつもと変わらない自分の部屋の風景が広がっていた。
「……………夢オチ!?」