第2章 輝いてみえて
それから僕たちは少し話しをした。
お互い自己紹介して、あとはお互いの趣味の話しをしたり。
彼女がバスケが好きで転校前少ーーしボールに触れていたという。
そんな華奢な体でやっていたと思うと驚きだ。
だが、それより気になることがあった。
それは彼女が転校してきた理由だ。
今は夏。
転校するには時期がおかしい。
なにかあったのだろうか。
聞きたいけれど彼女は前の学校についてあまりふれたがっていなかった。
だから聞くには気が引ける。
疑問に思い始めたらなんだかソワソワしてきた。
それに気づいた彼女がどうしたの?と声をかけてきた。
言おうか言うまいか迷っていると
♪〜♪〜〜♪♪
携帯がなった。
僕のではない。
ということは
「ごめんね。ちょっと出ても大丈夫?」
電話だったらしく断りをいれてきたのではい。と頷いた。
その時僕は見逃さなかった。
彼女が一瞬せつなそうな顔をしたのを。