第6章 【第五章】新しい仲間
「ビクッ!!!」
さっきまで誰もいなかった場所に、急に現れた人物、流石の火神も電光石火でのけ反った。
「お、おまっ!!」
慌てた火神は黒子を指差し、狼狽えていると、
「貴方は強いです。ですから、僕に力を貸してください。」
強い光を放つ瞳に、火神は驚いたまま固まってしまう。
「……お前、誰だよ。」
「僕は黒子テツヤです。貴方は?」
「俺は火神大我。」
「火神くん、ですね。これから宜しくお願いします。」
ペコリとお辞儀してきた黒子に、火神はあっけにとられてしまう。
「……は?お前何勝手に話進めてんだよ!」
「?」
「“ハテナ”じゃねーしっ!」
「だから、先ほど話しましたけど?」
「あぁ?!…あーーー力貸せって言ってたやつか?」
「はい。」
飄々とした態度なのに、どこか影を感じる黒子の目に、火神は頭を掻いた。
「…ここじゃあれだし…どっか入って話しようぜ。」
「はい。」
火神は立ち上がり、荷物を片手で肩にしょって歩き出す、黒子は火神を追って共に戦士控え室を後にした。