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~囚われの姫君~【中世☆黒子のバスケ】

第3章 【第二章】(隙間)領主の想い


【青峰と赤司の想い】



「お茶でもどうだ?」


そう言って、赤司は優雅に歩き出し、ティーセットの元に行くが、手を止める。

突然、赤司と青峰が床に這いつくばると、大きく摂られた窓がいきなり大きな音を立てて割れていった。
阻むものが無くなり、2人を狙った刺客が6
人、窓から侵入してきた。
赤司と青峰は、素早くテーブルを立て、身を滑り込ませる。


「桐皇の領主!洛山の領主!お命、頂きますっ!!」


鋭い何かが、休みなく数十弾撃ち込まれる部屋の中で身動きが取れないでいると、


「青峰、外に出る。」

「あぁ!?…分かった。」


青峰は盾にしていたテーブルを持ち上げ、盾にしたまま、刺客に突っ込む。
赤司は、その隙をついて自分の剣を取り、柄から抜いた。
青峰のタックルから逃れた刺客2人が赤司を捉えたが、その光景に目を奪われてしまった。


「頭が高い。平伏せろ…。」


乱闘で部屋の明かりは消え、部屋の中は月明かりで照らされている。
はためくカーテンの先に、赤髪を緩やかに揺らし、赤と金色の目をした赤司が剣を無造作に持って立っている。

刺客たちは、赤司から目が離せなくなり武器を落とすと、ガクッと膝を付き倒れる。


「…僕の言うことは…絶対だ。」


刺客を全員拘束して、一息ため息を着くと、赤司は、刺客のジャケットから紙を取り出した。

赤司はメモを一瞥すると、一枚を青峰に渡した。


《桐皇の領主、次は美桜姫を蜂の巣にしてやろう。姫を助けたければ、領地に退け。》


《洛山の領主、次は美桜姫を永遠に眠らせてやる。お前の母の様にされたくなければ、領地に退け。》



夜風がカーテンを揺らし、ガラスが散乱する部屋で、2人はメモを握り潰し、目を伏せた。

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