第2章 2章
わたしあんまり知らない人と話すの苦手なはずなのになんかこの人は大丈夫ぽい
なんでだろ、年が上だからかな
なんか離れすぎてるともう全然緊張とかしないんだよね
学校の先生とかもこれと同じ原理
溝「ところでお前名前は?」
『それ教える意味ある?あるなら教えて』
溝「あるよ、名前教えてくれたら教えてやる」
でたよこの、日本人の譲り合い精神から生まれたのかわかんないけどクソくだらないやりとり
好きな人だれ?
○○くんが教えてくれたら私も教える♡
みたいなやり取り大嫌い
なんて考えながら、ため息をついた
そして仕方なく名前を教えた
『神咲 奈々』
溝「神咲な。お前部活はいる気ないんだよな?
ならバレー部のマネージャーやってくれ
人手足りなくて困ってんだ
人に勝手に切れてきたお詫びだと思って頼むよ
なんもおごっていらないから、お前マネージャーな」
はああああああ?ふざけんな!!