第5章 5章
ふふっ、英ねてる
かわいいなぁ
てかこの子学校の部活以外の時間ほとんど寝てるんだけど
よくそんなにねれるな
でも英が言うに勇太郎に嫌われてなくて良かった
集会も終わっていよいよ放課後
よーし、部活行こうかなっておもって
英に声をかける
『ねぇ、英部活行こう』
国「うん」
二人で教室をでようとしたら
――キャーーー♡――
うわぁ、デジャブ
―――及川さーん―――
廊下から女子の叫び声
そして教室のドアから徹先輩があらわれ
わたしたちに向って手を振る
及「奈々ちゃーん、部活行こ☆
一緒に部活行きたくて迎えに来ちゃった☆
国見ちゃんに奈々ちゃん任せるの及川さんちょっと心配だからこれから毎日迎えに来るね☆」
うわぁ、全部の語尾に☆ついてるよ…
てか毎日迎えに来るの??
普通に迷惑なんだけど
てか何でこんなにわたしに徹先輩は構うんだろう
もてるんだからほかの子構えよ
『いや、普通に迷惑だから大丈夫
部活は英と行くから、行こう英』
そう言って徹先輩がいない方のドアから教室を出る
及「あ〜、奈々ちゃんほんと冷たいよ〜
及川さん泣いちゃうってば!
あ〜まってよ〜」
徹先輩が後ろから追いかけてきてるのがわかる
そして後ろから肩をつかまれた
及「じゃあせめて3人で行こっ?」
…
『今日だけだからね
明日はいらないから』
まさか徹先輩の笑顔に負けたなんて誰にも言えない