第12章 12章
『はじめ先輩が下手なのが悪いよ』
及「岩ちゃんどんまい
女の子にもモテなくてゲームも下手なんて、なんか及川さん完璧でごめんね」
松「いや、お前そんなゲームうまくねーから」
みんなでピザを食べ始める
花「松川がうまいのは知ってたけど奈々もスゲーうまかったな
松川とやりあうヤツいるとは思わなかったわ」
『うーん、前東京に帰った時もずっとゲームしてたし』
岩「あれ、お前テスト学年3位だったよな?」
『全く勉強してないんだけどね
してた人に申しわけないわ』
花「はらたつわ〜」
『貴大先輩はどうせそんなに勉強してなかったでしょ』
花「まーね」
松「なんか得意なゲームないの?」
『わたし?うーん、太鼓〇達人とか』
及「あれ?それまっつんの一番得意なゲームじゃなかった?」
松「そう、今度ゲーセンにやりにいこーぜ」
『いいよ、負けないからね』
松「実際、俺スゲー上手いからね?」
花「うん、あの松川はやべーよ」
『言っとくけど、わたしも上手いから
あ〜はやく勝負したいなぁ』
――ピピピっ
電話がなる、わたしの携帯だ
『誰だろ』
画面に表示されてたのは黒尾鉄朗
明日の打ち合わせかなんかか
『ちょっと明日の話だから出るね』
花「おー」
『もしもし?なに?』
黒「いや、明日から合宿だけど奈々サン馬鹿だから忘れてんじゃねーかなって思って」
『うっさいし、覚えてるよ』
黒「何時にくんだっけ?」
『朝イチの新幹線だから、そこからの時間考えても昼頃には着くよ』
黒「埼玉だから迷うなよ」
『正直埼玉行ったことないし自信ないんだよね』
黒「そーいえば最初あった時も迷ってたよな」
『それは鉄朗もでしょ』
鉄朗の笑い声が聞こえる
この人の声ってなんか好きなんだよね、声だけだけどね
黒「まーね
まぁとりあえず、携帯いつでも見れるようにしとくから迷ったら連絡しろよ」
『はいはーいわかりましたよ』
黒「じゃあ明日から一週間ヨロシクな」
『うん、ばいばい』
そして電話を切る
及「奈々ちゃん明日から埼玉行くの?
帰省って言ってなかったっけ?」
『……はぁ仕方ないな、徹先輩が別に気に病むことはないから』