第12章 12章
『徹先輩はまずТシャツたたんで、
はじめ先輩は――』
今は絶賛荷物造り中
松「部活用のТシャツ持ってって何すんの?」
『部活』
及「え、なにそれ!及川さん聞いてないよ!?」
『……徹先輩のせいなんだから反省してね』
元はと言えば徹先輩が熱を出して倒れなかったら
鉄朗のいうことなんて聞かなくて良くて、合宿に参加なんてことにならなかったのに
岩「どうゆーことだ?」
『まぁ、なんでもいいじゃん
とりあえずわたしの意思ではないから』
徹先輩のせいだと言いながらも
わたしが、勝手に看病したことだから怒ることなんて出来なかった
っていうか看病に必死で鉄朗と研磨に会うこと忘れてたくらいだからね
花「部活か…、奈々昔部活入ってた?」
『ちゅーがく?まぁ多少は入ってたよ』
及「え、奈々ちゃんすごい運動神経わるいじゃん!!」
『うるさいな〜』
及「え、何部!?」
『絶対徹先輩バカにするから教えない!』
あとから一静先輩に何部だったか聞かれたけど、どうせ馬鹿にされるから秘密にしといた
それからしばらくして荷造りが終わる
『ふはぁーー!やっと終わったね!!!』
岩「おつかれ」
『うん、みんなありがとう!』
及「……にしてもキャリーバッグ二つ分って多すぎじゃない?」
『洗濯機とかあるらしいんだけど
あるに越したことはないじゃん!!』
及「まぁそうだけど」
時計を見ると4時過ぎだった
花「ゲームしようぜ」
岩「奈々結局何食いたいか決めたか?」
『ピザ』
松「奈々ってやっぱ期待を裏切らないよな」
『うん、だって動いた後はガッツリ食べたいじゃん!
もう家から出るのめんどくさいから配達してもらお』
女子力ない食べ物選んでごめんなさいね
とか思いながら5人でピザを選び注文する
ピザが来るまでゲームをする
W〇iだと4人までしかできないから、みんなでDSを持ってきてマリオカートをした
結果的にいうと、はじめ先輩のゲームがとてつもなく弱かった
反対にうまかったのは一静先輩かな
まぁわたしと同じくらい
1位と2位は毎回わたし達だった
――ピンポーン
『あ、ピザとどいた』
岩「は?俺まだゴール一回もしてねーぞ!」