第12章 12章
――キーンコーンカーンコーン――
『おーわったああああ!!!』
国「奈々うるさい、これから部活だよ」
『そのくらい流石に知ってるよ!』
国「じゃあご飯食べて早く行くよ」
『うん!!』
勇太郎と合流して昼ごはんを食べて午後からの練習に備える
変わったことといえば特にない
ただ3日間テストがあっただけかな
あ〜でも徹先輩はクラスに来なくなったかな
でも必ず帰り道にあうんだよね
……彼女と一緒に帰らなくていいのかな、とは思うけど
まぁわたしには関係ないことか
あー、わたしは京治と毎日電話してるよ?
でもね、テスト期間だからか光太郎に勉強教えるの忙しいみたいで、あんまり話してないんだよね
もう光太郎のばか
勉強くらい頑張ってよね
……わたしが言える立場ではないけど
あ〜そうだ、今日はみんなにお土産渡さないと!
まだ2年生の2人にはミサンガ渡せてないし
早く部活やりたいな
国「なんか奈々落ち着きない」
『えーなんで、
英は早くバレーしたくないの?』
国「別に、疲れるし」
またまた、そんなこと言いながら
バレーのプレイで喜んだり笑ったりしてるの、わたし知ってるよ?
『勇太郎は?』
金「まぁ部活は早くしたいけど
ちょっと色々あってさ……」
『ん?なに?』
英も、あぁあれね、とか言ってる
金「奈々も部活行ったらわかると思う」
『ふーん、まぁ楽しみにしてるね』
それからご飯を食べて部活に行く
『こんにちわ〜』
溝「おぉ、神咲久しぶりだな」
『溝口さんも、お久しぶりです』
溝「神咲それ、敬語……」
『わたしこのテスト期間で変わったんですよ
あ、溝口さん彼女できました?まぁできるわけないか、ははっ
ドリンク作ってこよ〜』
溝「おい!神咲!!!」
後ろで溝口さんが叫んでるけど無視
だって、敬語でいいことばっかり言ってたらわたしじゃないじゃん
だから、性格悪いこと言ってやろうと思ったの
まぁ、青城のみんなはいつも通り
変わったのはわたしだけだ
よーし、春高に向けて頑張る――
『え、誰!?』
ドリンクを作ろうと思い体育館から出ると同時に知らない人とすれ違った