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隣で笑うあなたへ [ハイキュー!!]

第12章 12章




みんな納得してないようだから勝手に話し出すことにする



『あのね、実はわたしって――』



それから何分くらい話したんだろう
途中泣いたところもあったし

普段ふざけてる先輩たちもすごい真剣な顔して聞いてくれた



なんかこんなわたしのことでそんな顔しなくていいのに、って暗いくらい顔してて申し訳なく思うと同時に

なんでそんな顔するのかな?って思う

いくらチームメイトのことでも度が行き過ぎてるほどの顔の暗さだった



『……なんでそんな顔してるの?』


花「ん?なにが?」


『だから、暗い顔しすぎ、自分のことみたいだよ?』


松「俺ら基本優しいから奈々に感情移入しすぎたんだよ」


一静先輩と貴大先輩てそんなキャラだったっけ?


『これからどう接すべき?』


松「いままで通りでいいんじゃね?
チームメイトなんだから変に避けたらかわいそうだろ」


確かに、今日は失礼なことをしてしまったと思う



……あれ?
2人はもういつもの顔だけど、はじめ先輩だけの顔は晴れなかった



『……はじめ先輩?』


岩「奈々、今から話すこと聞いたとか及川にいうなよ?」


『ん?なんの話?』


岩「聞けばわかる」


『うーん、じゃあまぁ試しに話してみて?』


岩「あのな、及川は――」









及「あれー?みんなでこんなところで何してんの?」



徹先輩……



及「うわっ、スゴイお菓子あるじゃん!!食べていい!?」


『だめ』


及「あはは〜だよね……」


『もう怒ってないから普通通りに戻ってくれたらいいよ』


及「え?」


『だからその無理した作り笑顔やめて普通に笑えるようになるまでお菓子食べちゃダメってこと』


及「………………ぷはははは」



そして突然笑い始める徹先輩

え、泣いてる?




及「ゴメンゴメン面白すぎて涙出てきた
やっぱり奈々ちゃんは奈々ちゃんだね」


そして笑った笑顔は
今日教室に来てからゆうゆや、周りの子、そしてわたしにも見せてた作り笑顔なんかじゃなくて

それをまだわたしに見せてくれることが嬉しかった




『……ちょっとブサイクだったけど食べていいよ』


及「え!?ちょ、ブサイク!?」


『うん』


あーこの感じ大好きだな
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