第12章 12章
松《3年3組にいるわ》
そう一静先輩から連絡が来てたので3年3組に向かう
けど、なんでわたし泣いてるの?
徹先輩が彼女と話してるのを見たから?
徹先輩がゆうゆと話してたから?
徹先輩がゆうゆと付き合っていたから?
もう何もわからなかった
わたしだって、京治と付き合ってるはずなのに
なんでこんなことで泣いてるんだろう、本当意味わかんない
今はただ一静先輩に相談したかった
『こんにちわー』
3年生の3人が集まってる教室に入る
岩「おー、ってお前なんで泣いてんだ!?」
『自分でもわかんない』
花「何かあったの?」
『一静先輩に相談したい』
松「やばい、ゴメンなお前ら
なんか俺だけ頼りにされちゃって」
花「やばい、松川くそうぜぇ」
岩「花巻ー、松川殴っていーか?」
松「やめろよ、俺及川じゃないんだから」
そんなばかみたいな会話でも青城のみんなが前と変わっていなくて安心する
松「まぁ相談乗ってやるから、お前の彼氏の話聞かせろよ」
『……お土産配るね先に』
岩「そういえば敬語で今日まだ話してないけど、あれやめてくんね?」
『なんで?』
貴大先輩もそう言ってたよね
松「あ、おれも」
『なんで!?』
岩「何かいまさらな感じするし」
松「奈々の敬語とかなんか気持ち悪いし」
『ちょっと一静先輩』
「「とにかく先輩命令な」」
この人たちは先輩命令はやってるんですか!?
いや、貴大先輩をみたら笑ってたから
あの人の入れ知恵だろうけども
『……わかった』
松「及川にも敬語やめてあげろよ」
『そのこと含めて後で話聞いて』
松「おー、そのかわり」
『はいはい、京治の話でしょ、
とりあえずお土産配らせて』
そしてみんなにお菓子を配る
それから――
『いらないかもしれないから、ほんとにいらなかったら捨ててね!』
そしてみんなに手渡したのはミサンガ
『……一応先輩達と英と勇太郎と秀先輩と親治先輩と、わたしでお揃いなんだけど
やっぱり全国目指すならこれくらいやった方がいいかなって……
ほんっと、いらなかったら捨ててね!!!』
東京駅で偶然そんなお店を見つけ
水色と白のミサンガに一目惚れして買ってしまった