第11章 11章
『なんかさぁ、このまま東京にいたいな〜』
赤「明後日からテストでしょ」
『そうだけど、もう帰りたくないよ
ここにいたら京治も光太郎もいるんだから!』
赤「そうだね」
おっ!これはいける?
赤「でも奈々が決めたことなんだから頑張りなよ」
『……ハイ』
やっぱり京治はこういうところで厳しいな
『あーーー!
絶対先輩と話す時ついタメ口出ちゃいそう』
赤「俺のために敬語で話すの頑張って」
『え、なんで?』
赤「いや……
せっかく教えたんだから使って欲しいから、かな?」
『なんで疑問形なの?
まぁ、だよね、任せて!!』
――ガチャ――
家のドアが開くのがわかる
『こうたろー、おかえり!!』
下に向かってさけぶ
――ドンッ――
勢いよく部屋のドアが開く
光『あかーし!奈々!お前らおめでとう!!!』
光太郎に思い切り二人揃って抱きしめられる
苦しい……
赤「木兎さん苦しいです」
『ありがと!!』
光「いやー、俺もしかして邪魔だったりする?」
『まさか!ずっと待ってたよ!早くゲームしよ?』
光「おう!!」
赤「木兎さん、お土産とかないんですか」
光「あるぞ!!」
え……ナニコレ
光「いやー、縁結びのお守りなんだけどよ
半分ずつ持つやつだから二人にぴったりだろ!」
笑顔でそれを差し出す光太郎
光「いつまでもふたりが幸せでいられますように、って気持ちを込めて買ってきた!」
……光太郎いい人すぎる!!
『もう光太郎だいすき!』
光「おれも!!」
『京治、恥ずかしくてもつけなきゃダメだからね!』
赤「……奈々どこにつけるの」
『うーん、携帯とか?ははっ』
自分で言って京治が携帯にお守りをつけてる姿を想像する……似合わない
思わず笑ってしまった
それからも光太郎のお菓子のお土産を食べたり
昨日の話をわたしが話したりして
あっという間に夜ご飯の時間
『晩ご飯たべよ!』
そしてお母さんの作った晩御飯を食べる
……チーズINハンバーグ
それを見た瞬間涙が出てきそうになり
『トイレ!!』
そう言ってトイレに駆け込んだ
多分誰にもバレてない
ふたりはバレーの話真剣にしてたから