第11章 11章
……やばい、わたし人生初彼氏ができました!
今は京治と別れてひとりで家にいる
やっぱり2人きりはまずいっていうから諦めて今日はお互い家に帰った
光太郎にはいったほうがいいよね
まぁ明日会えるしいいかな
《ねぇ、一静先輩報告していい?》
松《ん、どうした?》
《わたしね、人生初の彼氏ができました!!》
松《は?》
《信じてもらえないかもしれないけど
彼氏ができたの!!》
松《ちょっと、詳しく話せよ》
《火曜日会えるんだからその時ね!!》
一静先輩にしか特に言うつもりは無い
一静先輩がほかの人に言うのはどうでもいいけどね
――ピピピっ――
赤「はい、もしもし?」
『けーじ!?家ついた?風邪ひいてない?』
赤「俺は大丈夫、奈々は?」
『お風呂入ったし大丈夫だよ!』
赤「俺も電話しようと思ってたからよかった」
『京治の声聞きたくなって電話しちゃった』
わたしは何を言ってるんだろ
本当のことなんだけど言ってから後悔する
赤「…俺も」
こういうのが幸せって言うのかな?
なんてバカみたいなことを考えながら京治と電話もしてる
『あ、そうそう光太郎に言わなきゃね!』
赤「それなら、俺が木兎さんにもう言ったから」
『え、はやいね!』
赤「うん、実は木兎さん俺が奈々のこと好きなの知ってたから
一番に言わなきゃなって思って」
え……
三人でいる時もそのことを知らなかったのはわたしだけだと思うとなんか恥ずかしくなる
『なんか、光太郎って以外と秘密とか守ってくれるんだね』
赤「うんあの人以外とそういうところちゃんとしてるみたい」
『ちょっとびっくりした』
それから話をしながら明日うちで勉強する約束をする
まぁわたしはする予定はないけど
京治に勉強教えてもらえるなら勉強も悪くないなって思う
『おやすみ』
そして京治と電話を切って
遊び疲れたせいか眠気がすぐ襲ってきて眠りについた