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隣で笑うあなたへ [ハイキュー!!]

第11章 11章



赤葦side

奈々の話を聞いてこのままだと
また何も変わらないままだと思い、もう一度奈々を抱きしめる


本当は昨日奈々の及川さんの話聞いてたのに
奈々に話させてごめん


俺が言うわけにはいかないから


赤「ねぇ、でもまだ全部吹っ切れたわけじゃないんだよね?」


『うーーん、まぁたまに思い出すことはあるよ』


赤「じゃあさ、俺のこと使っていいよ」


『え?』


本当に俺はずるいと思う
奈々にまだ及川さんのことを忘れられてないことを言わせて


赤「だから、俺と付き合ってその人のこと忘れればいいんじゃない」


こんな事言うんだから、本当に俺はずるい


『でも、わたしまだ徹先輩のこと好きだよ?』


でも許して欲しい
好きな人から好きな人の好きな人の話を聞くのだって辛いんだから


赤「だからそれを忘れるために、付き合うんでしょ」


奈々から返事が帰ってこなかった
やっぱりいとこだからっていうのが奈々のなかにあるのか


『……いいの?』


赤「え?」


『わたし、京治のことは本当に好き
でもこの好きが今は何の好きなのかはわからない

でも、今すごい嬉しいんだよね』



赤「じゃあ…」


『うん、京治がいいならわたし京治と付き合いたい!』


赤「……よかった」


思わず力が抜ける


『ちょっと、けいじ!?』



自分でも気づかないうちに緊張してたらしい


赤「ごめん、もうちょっとこのままでいさせて」


もう一度奈々のことを抱きしめた


だってずっと我慢してきたんだから
このくらい良いと思う



及川さん、あなたには悪いですけど
あなたが奈々に本当のこと話してももう遅いですから



赤「奈々、絶対俺が幸せにするから」



『えー、わたし結構今幸せだよ?』



そんな答えが返ってくるとは思わなくて


なんで奈々はこんなに可愛いのかとたまに不思議になる


赤「ほんとに風邪引くね、ごめん」


これ以上抱きしめてたら色々やばい
と思い奈々のことを離す


『うん、帰ろっか』


さっきより緊張してるのが伝わってくる


奈々、俺も幸せだよ
そう思いを込めて奈々の手を握った
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