第11章 11章
家に帰るとまぁ当然のように京治に怒られた
そんな9時ちょっと過ぎたくらいで起こるとか過保護すぎ!
その後お母さんの作ったご飯食べて
鉄朗にお礼のLINEをおくる
黒《奈々がお礼言うとか明日雪降るんじゃねーの、まぁ俺も楽しかったわ
少なくとも奈々チャンより頭良いから安心してください
つーかお前こそ勉強しろよw》
あーうざいなぁ
でも、なんか鉄朗の優しいも今日わかったし
なんか嫌いになれないな
光「奈々なに笑ってんだー?」
京治がお風呂に入ってるから
わたしは今光太郎とふたりで部屋にいる
『え、わたし笑ってた?
今日楽しかったなぁーって思ってただけ』
光「そーか」
そう言って笑った光太郎
この人ってホントお風呂上り別人だよね
もう慣れたけど
光「せっかくだし、奈々好きな人いねーの?」
せっかくだしの使い方間違っている気がするけど
『は!?いきなりなに?』
光「奈々とそういう話したことないなって思ってさ」
『京治とはあるの?』
光「んー、赤葦ともないな」
そう言って笑顔になる光太郎
光太郎みてたらこっちまで元気になれるんだよね
光「で、どーなんだよ!?」
『光太郎は?』
光「おれ?
俺は赤葦と奈々が好きだぞ!!」
『いやいやそういうのズルイって』
光「んー、別にそういうの考えたことなかったからなー」
それでいいのか?高校3年生でしょ
光「まぁ俺のことは、今はいいから
奈々のことを俺は聞きたいの!」
『はぁ……誰にも言わないでね?』
光「おう!!」
心配だな
『わたしね、青城のキャプテンのことが好きだったみたいなんだ
でもそれはその人に彼女出来てから気付いたの
だから本人には言ってないけど、失恋したんだよね』
光「ふーん、本人に言わないの?」
『いわないよ、迷惑でしょ?』
光「それさ、奈々の初恋ってやつ?」
『んー、多分違うと思う
わたしの初恋は、これ絶対言わないでよ?
多分京治だと思う』
光「え!?あかあし!?」
『もううるさい』
光太郎とこんな話したのは初めてだったけど
自分の中で隠してたことを言って、なんとなく軽くなった気がする